幼稚園児をもつ保護者の育児不安とソーシャル・サポートとの関係を調べるために、6558名に郵送で調査を行った。その結果、幼稚園児をもつ母親の育児不安はソーシャル・サポートが少ない方が高かった。また、子どもの数が増えるとソーシャル・サポートが多くなった。その対象として、特に子1人群が他の群に比して多かったのは親などの身近な対象で、子3人以上群に多かったのは、友人であり、子どもが増えるにつれ、サポートが社会的に広がった対象になっていた。育児不安との関係では、子2人群のみでソーシャル・サポートから育児不安への有意な寄与が認められた。