技術・家庭科は1958(昭和33)年に職業・家庭科から改称され、当初は技術を男子が、家庭を女子が履修していた。その後、相互乗り入れを経て、1989年(平成元)年男女共修となり、現在(2013年)では技術・家庭科は技術分野と家庭分野に分かれ、それぞれに目標と内容が定められている。そのため、学校現場ではほとんど別々の教員が担当しており、本教科においては今日においても1つの教科としてまとまりに欠ける面が多々見受けられる。学習指導要領には明確に教科目標が示されており、技術分野と家庭分野においてもこれに基づいて教科指導を行うことが求められている。本研究では、中学校技術・家庭科におけるより効果的な教科指導を究明することを目的として、技術分野と家庭分野を相互に協調させた、本教科における分野統合の在り方を検討し、具体的な題材を提案する。