Links

Tools

Export citation

Search in Google Scholar

公共的討議は、「代表性」の確保に成功したか : 「エネルギー・環境の選択肢に関する討論型世論調査」に関する定量評価 ; コウキョウテキ トウギ ワ、「 ダイヒョウセイ」 ノ カクホ ニ セイコウ シタカ : 「エネルギー・カンキョウ ノ センタクシ ニカンスル トウロンガタ ヨロン チョウサ」ニカンスル テイリョウ ヒョウカ ; 公共的討議は代表性の確保に成功したか : エネルギー環境の選択肢に関する討論型世論調査に関する定量評価 ; コウキョウテキ トウギ ワ ダイヒョウセイ ノ カクホ ニ セイコウ シタカ : エネルギー カンキョウ ノ センタクシ ニ カンスル トウロンガタ セロン チョウサ ニ カンスル テイリョウ ヒョウカ ; Did public deliberation succeed in getting “representation : quantitative evaluation about the “deliberative poll on energy and environmental policy options

This paper was not found in any repository; the policy of its publisher is unknown or unclear.
This paper was not found in any repository; the policy of its publisher is unknown or unclear.

Full text: Unavailable

Question mark in circle
Preprint: policy unknown
Question mark in circle
Postprint: policy unknown
Question mark in circle
Published version: policy unknown

Abstract

論説(Article) ; 本稿では、2012年8月に実施された「エネルギー・環境の選択肢に関する討論型世論調査」の効力について、計量評価を行っている。具体的には、Fishkin et. al.(2006)で提示されたDP評価の4基準に照らして、エネルギーDPがそれらの基準をどこまでクリアできていたかを検証する。実証分析の結果、討議参加者の代表性の確保に関しては、電話アンケート調査とエネルギーDP参加者の選好が異なっていたことから、記述的代表性が確保されていないことを明らかにした。有意な意見態度の変容に関しては、χ2検定の結果より、原発ゼロシナリオ及び原発20-25シナリオに関して、有意な意見態度の変容が起こったことを示した。また、討議倫理の保持に関しては、Somersのd検定の結果より、原発ゼロシナリオ及び原発20-25シナリオにおいて、集団分極化が発生していることを示した。最後に、討議合理性の発揮に関しては、順位相関分析より、コストと原発シナリオが相関関係を示すように変化したことから、討議合理性が発揮されたと判断した。集団分極化が見られたものの、有意に意見態度が変容し、討議合理性を発揮したといえることから、熟慮された公共的判断を体現する熟議的代表性が一定程度確保されていたといえよう。